小学生のための計算問題の練習方法
計算力は算数の基礎。小学生の計算練習は小学一年生から以下のステップの練習を始め、最終的に中学受験に通用する計算力を獲得することがゴールとなります。
- 読み違いにくい数字が書ける
- 簡単な四則演算を正確に早く計算できるようにする
- 四則演算のルールを知り使いこなす
- 複雑な計算を早く正確に解く
以下がそれぞれのステップにおいておすすめの計算ドリルと問題集で、下から上へと進むように並べてあります。
中学受験生の計算問題集:中学入試 でる順過去問 計算
計算過程が詳しくのっている数少ない計算練習問題集。毎日一ベージずつ継続してやること。計算を早く正確にする練習を5年生までにしっかりやっていないと難しすぎるのに注意。単位計算など幅広い計算力が身につく。偏差値40台前半なら、計算力の向上で算数全体の偏差値が5ポイント程向上可能。市販されている計算問題集の中で、NO.1と思われる。間違えたところを完璧になるまで繰り返すことが大事。
全て計算問題だけど、『()のついた四則計算』、『四則計算』、『()のついた□を求める』、『工夫して計算』、『約束記号』、『□を求める計算』、『単位の計算』、『比の計算』、『分母分子にある□を求める計算』、『複数の□を求める計算』と章が分かれています。
全ての問題が実際の中学入試の過去問が出題されており、即ち、これができるようになれば本番の計算問題も完璧ということ ( ̄ー ̄)ニヤリ。
- 対象: 中学受験を目指す5、6年生
- 目的: 中学入試計算問題の攻略
- 難易度:普通
-他の使用者の評価-
塾で教える計算テクニックを学ぶ:計算名人免許皆伝
計算を早くするための問題集。学校で教えないが塾で教えるであろう計算が早く楽にできるテク ニック満載。テクニックも正攻法のものが多い。本格的な受験勉強が始まる前にやっておくと、計算にかかる時間が少なくなり学習効率が高まります。
この問題集によって学習できるのは以下のポイント。
- 計算を早く簡単に解くためのテクニック
- 計算における正しいメモの取り方
- 暗記すべき分数⇔小数の変換、掛け算(例えば同じ数の2乗とか)の学習
- 入試で良く出される解法を知らなければ解けない計算問題
アマゾンのユーザーレビューでも好評ですが、一人は『塾で勧められたが、そんな余裕ない』とコメントしています (;´Д`)ハァ…。全くそのとおりで、6年生の夏も過ぎればこのような基礎力を高める為の問題集に時間を割く余裕はなくなります。遅くとも6年生の夏休みまでには終えておくのが目安となります。
中学受験を受けなくてもその後必ず為になる内容です。中学受験の有無に関わらず全ての6年生におすすめです ( ´∀`)bグッ!。
初伝、中伝、奥伝と分かれており、奥伝は計算を早く解く為のテクニックでなく受験問題を早く解くテクニック。この部分は『習熟プリント』を6年まですべて終わらせ、本格的な受験勉強を始めるタイミングで学習をスタートさせれば良いでしょう。
- 対象:中学受験の5年,全ての6年生
- 目的:計算テクニックの習得
- 難易度:易しい
-他の使用者の評価-
学年別の計算問題集の最難関:計算練習800題
計算問題を早く正確にする為の問題集。解答欄に途中の過程がありませんが、この手の練習問題集はどれも同じですので、この点は残念ながらしょうがありません。
この計算問題集の良い点は他の類似計算問題集にはない単位の換算計算問題も含まれていること。同じレベルの計算問題集としては日能研から出ている『マスター1095題 一行計算問題集』の方が有名ですが、この点で僅かながらこの『計算練習800題』の方が優れています。
100ページありますので、1ページ毎に時間を測って記憶しておき、最後までやったらまた最初のページから時間を測ってやり直すとよいでしょう。2回目以降は時間も短くなり、また間違える問題も少なくなったことがわかりますので、子供の自信にもつながります。毎日取り組み、最低3回繰り返した後、毎回バツがついた問題を完璧になるまで仕上げると良いでしょう。中学受験を目指す子供の計算問題集なので小学校のテキストの計算ドリルとは難易度が全く異なります。うちの子は3回目で漸く目標タイムを達成できるようになりました。
1ページの問題数は8問。前半60回くらいまでは決まった単元の問題ばかりで、後半の数十題は少数や分数が混じった総合問題になっています。
計算間違いが多い子供はわかっていない訳ではなく、1と7を見分けがつかないような数字を書いていたり、数字を詰めて書きすぎて-1が+になってしまうことが原因だったりします。子供が自分でこのような点に気付くのは難しいですから、親が計算過程の式にざっと目を通してやり、必要に応じて指導してやると良いでしょう。
- 対象: 全ての4年生、5年生
- 目的: 計算と単位換算の練習
- 難易度:普通
6年生用もありますが、6年生にとってのベストな計算練習問題集はこれではなく、上述の『でる順』となります。むしろ、この問題集を4年生・5年生で使う目的は6年生になって『でる順』で勉強できるレベルまで実力をつけることにあります。
分数の計算練習問題集:分数の計算 算数基礎マスターシリーズ
分数だけに特化した日能研の分数の計算ドリル。四則演算全てカバーされています。
基礎マスターシリーズは日能研の問題集の中でも、とても簡単なところから徐々に難しくなっていく構成になっている問題集で、子供が一人で勉強できるようになっています。分数の問題集の中で一番評判の良い問題集だと思います。
分数の計算は小学四年生、五年生の算数で一番躓きやすいところ。苦手であればそのままにせず、しっかりと潰しておきましょう。
低学年の為の計算ドリル:「百ます計算」と「賢くなるパズル」
算数の一番基本となる計算問題は繰り返し、繰り返し学習することではじめて早く正確に計算できるようになります。この『百ます計算』や『賢くなるパズル』はゲーム感覚でその練習ができる点が素晴らしい。1ページ毎に時間を測って毎日記録をつけながらゲーム感覚でやるのもよいでしょう。
『百ます計算』も『賢くなるパズル』も、それぞれ有名な計算力をつけるテキストです。どちらから始めるのがいいか?ということは大事ではなく、大事なことは計算力をつけるためにどちらでも良いから毎日やらせること。どちらも一日1ページで一ヶ月終わってしまう程度の分量です。
『賢くなるパズル』は足し算、掛け算、てんびん算、ブロックとあり、その中で初級、中級、上級と分かれています。それぞれ一日一問づつやって、一ヶ月程度で終わってしまう分量です。難易度事にテキストが出ているので、学習が終了したら次のステップに進めば良いと思います。
結局、本格的な受験勉強が始まり、このような計算練習に時間が使えなくなるまでに、両シリーズとも全部やることになると思います。計算を早く、正確に計算することが最も大事なことであり、ここを疎かにした子は、最後まで苦しむことになります。我が家では2人の子供とも結構はまりましたので、受験勉強が忙しくなるまで使ってました。
- 対象: 1年、2年、3年、4年生
- 目的: 集中力&計算力の向上
- 難易度:易しい
数字を使ったパズルです。
てんびんって何?と思われるでしょうが、簡単に言うと一次方程式です。小学生の算数でいうと□を使った計算。