東京の公立中高一貫校に合格する為にしたこと

公立中高一貫校の受験対策は、記述問題指導を1時間、あとは過去問を数年分やっただけです。余裕だったわけでなく、私立が第一希望であり試験内容が全く違う為、時間を割きたくなかっただけの事です。それでも合格しました。運もあると思いますが、私立以上にテクニックによるところが大きいと思います。

東京以外の公立中高一貫校では事情が違うかもしれませんが。。。

 

公立中高一貫校の記述問題テクニック

試験前の2-3日しか勉強させてませんが、以下の指導により本番における記述問題はばっちりでした。

  1. 入手可能な過去問を全て集める(過去問比較の記事を参照)
  2. 字数指定の長文記述問題の中から、頻出している問題様式を洗い出す
  3. 問題様式毎に模範解答をパターン化する。例えば、最初の何行は「結論」、次の何行は「自らの経験を2つ例に上げながらなぜそう思うのか記述」、最後の何行かは「冒頭に書いた結論を違う言葉で言い換え」など
  4. 最低8割以上埋めること、字は綺麗に書くこと、と共に、上記ルールを子供に分かり易く伝える
  5. 上のルールを守らせながら、始めは制限時間を設けることなく、古い過去問から解かせ練習させる
  6. (一つずつ新しい過去問に進みながら)制限時間の範囲内で過去問を解かせる

上記の必勝法を確立するに、『塾不要 親子で挑んだ公立中高一貫校受験』が大変参考になりました。ここに出てくるお父さんは新聞記者なので筋金入りの指導内容です。ここまでやれば当然合格するよね、という内容。

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この本で語られているほど気合入れなくても東京における公立中高一貫校に合格できることは、我が家が実体験で証明しています ( ̄ー ̄)ニヤリ。

失敗談をひとつ。あれこれ調べられている方は、新聞のコラムを要約させるのが良いという情報を見聞きしていると思います。我が家も『天声人語』のバックナンバーを集めてきて、夏休みに子供にやらせました。

勉強として意味がない行為ではないでしょうが、記述問題対策として時間がかかりすぎます。少なくとも私立と併願の子供がやる勉強方法ではないでしょう。全く役に立たなかった勉強法の一つです。2週間×1時間/日ほど無駄にしました (m´・ω・`)m ゴメン…。

文書の書き方を長い時間かけて子供に学ばせるより、その時間の分だけ人に伝えられるような経験を積ませた方が合格しやすいと思います。学校も単に文章がうまい子供より、文書を通じて習い事とか部活とか、一生懸命何かを頑張ってきた子供が欲しいんだろうと思いますし。

 

記述問題以外の対策

国語の記述問題以外は、対策を一切していませんし、付け焼刃で対応できるような対策ありません。

私立のように純粋に学力を試してくれるのであれば範囲を勉強すればよいのですが、知性を試すテストであり、何が問われるか分かりませんので、対策もとれません。

私立の受験勉強により知識の土台があったことも少しは役にたったのだろうとは思いますが、私立受験のようにガリガリ勉強しなくとも合格できることは確かです。このHPで紹介してある偏差値50迄の問題集と過去問を解いておけば、知識面からはまず合格ラインに乗るだろうと思います。

 

中高一貫公立校と私立校との比較

一般的にどちらが良い悪いというものはなく、常に一校一校の比較となるはずですが、必ず言える違いとしては以下の点かと。

  • 授業料
  • 指導方法の一貫性(公立校と違い私立校では先生の転勤がない)
  • 実績(公立は中高一貫校が始まってからまだ日が浅く、データが少ない)
  • 試験内容(公立は勉強量と合否の相関が薄い)