避けるべき中学受験における失敗と教訓

我が家の中学受験における失敗は痛い順に①塾任せにしたら落ちこぼれになったこと(下の子)、②楽勝で合格となって勘違いした中学生になったこと(上の子)、③難しすぎる問題集から始めて時間を無駄にしたこと(上の子)、④入試本番でまさかの連敗が続いたこと(下の子)、です。

上手く行き過ぎた為に生じた失敗(2位)もあれば、あんなに出来てたのに本番のみがメタメタになった失敗(4位)もあり、どう転んでも親には後悔することが残るのが中学受験のような気もしますが、うちのような失敗が無くなる様、我が家の失敗談を晒しておきます。。。

ちなみに上の子は100%家庭学習だけで受験、下の子は4年生からサピックスに入り6年生から家庭学習に切り替えてます。

分からん

 

1位: 塾が面倒みてくれるだろうと思って塾任せにして失敗

下の子は上の子の成功を見てライバル心を燃やしたのか、女子学院に行きたいと志の高いことを言ってきた。さすがにこのレベルになると家庭学習では無理と判断し、4年生(正確には3年生の終わり)に色々と塾見学をした上で圧倒的な進学実績を誇るサピックスに入塾。30台の偏差値からのスタートです。

とはいえ、恐るべきことに小学一年からサピックスに通っている子供も結構いてその偏差値は一般的な偏差値と10以上は違っていたり、下の子は上の子よりしっかりしていて勉強が向いているタイプと思っていたものですから、自分が上の子にしてあげたように、塾の先生方の指導によってすぐに偏差値は上がるだろうと高をくくっていました。

しかーーーーし、これは甘々の考えだった。

偏差値はいつまだ立っても上がらず、成績が上がらないことを子供が徐々に受け入れるようになっているではありませんか。。。これはいかんと、5年生から子供の勉強の仕方を見るようにしたところ、勉強のやり方が全くなっていない。他の塾は知りませんが、サピックスではとにかく宿題の量はハンパないです。全ての宿題を一つ一つこなし、しっかり復習をし、自分のものにするなど物理的に無理な量 (ヽ´ω`)グッタリ。

そんな中で子供がやっていたことは、宿題ができないことを普通の事として受け止めてしまったため、相当量の宿題をやっていませんでした。全くやっていないという訳でなく、相当な時間をかけて勉強しているのだけど、『やりっぱなしで復習できない』、『基礎の積み上げがないまま応用問題に時間をかける』など、結果に結びつかない勉強をした結果、いくら勉強しても成績が上がらないという状況になっていたことが判明。

その結果、『自分はやってもできない』という劣等感を持つという、中学受験で一番あってはならない事態に至ってしまった \(^o^)/オワタ。

それに気づいて勉強を見るようにしましたが、時すでに遅し。基礎に立ち戻り、土台をしっかり固めるのが一番必要なことなのですが、これをやっているとすごい進度ですすんでいくサピックスの授業内容の復習までとても手が回らない。。。半年ほど頑張ってみましたが、偏差値はなかなか回復せず。これだけ頑張っても成績が上がらないと子供の心も折れてしまいました。

というわけで、6年生からはサピックスをやめ、家庭学習に切り替えました (゚Д゚)ゴルァ!!。

教訓:塾任せは失敗のもと

 

2位: 効率よく結果が出すぎて自信過剰な中学生になった失敗

今度は家庭学習100%で偏差値37から58の私立中学に合格(詳しくは『中学受験における偏差値の伸び方』を参照)してしまった上の子のお話。

そもそも塾に行かせなかったのは、勉強だけでなく部活とか、習い事とか、友達との遊びとか、小学生でしたできない経験をさせたかったから。結果はでましたが、勉強時間は塾に行った下の子に比べたら圧倒的に少ないです。

その少ない時間でも合格できたのは、最低限必要な勉強を超効率的にやったから(何やったかは他のページ参照)。普通のケースだといくら勉強しても思うような成果がでず、その都度自分の勉強の仕方を工夫したり、ダメな点を反省したり、苦労しながら合格という成果を勝ち取るものだと思う。

では、この過程をすっ飛ばして最短で合格を勝ち取るとどうなるか?

入学初日から勘違いが始まります。
進学先の中学校では入学初日にどこの塾に行っていたのかを申告させます。曰く、学校から塾に対して子供たちがお世話になったお礼の手紙を出したいからと。『塾には行っていませんがどうしたら良いですか?』と先生に質問したところ、そんな生徒はクラスに一人もおらず、クラスメートから『あいつは天才だ』と思われ、こともあろうに『自分はできると』超勘違いして中学生活をスタート (#^ω^)ピキピキ。

この期に及んで、中学受験でやったように親が勉強を見るのはいかがなものかと思い、子供の勉強は子供の自主性と学校の先生に一任しました。

 

その結果は、、、、、最初の中間テストでクラスで下から2番目 \(^o^)/オワタ。

 

他の生徒は長時間の受験勉強した経験やら、第一志望校の超難関校に行けずリベンジの思いを秘めていたりしますので、うちの子みたいにフワフワした気持ちで勝てる訳ないんだよね。子供は自分の実力で合格したと思っているけど、正直、最短で合格できるようプログラムを組み立てた親の貢献が50%以上はあったはずで。。。
相当数が早稲田・慶応に入る学校であることから、自分も当然そうなるものと本人全く疑ってないけど、今の勉強時間のままでは現役ではまず無理。人生なめすぎ感ありあり (((( ;゚д゚))))アワワワワ。

どっかで失敗体験つけてやれば良かったんだろうけど、部活にしても、運動会にしても、競争させられるものは全てうまくいき、失敗したことがない事が失敗。失敗のない人生なんてない訳で、誰しもどっかで失敗して成長していくんだよね。という訳で、うまく行き過ぎた中学受験は中学生になってから要注意というお話。

教訓:受験勉強以外で失敗体験をさせること

 

3位: 難しすぎる問題集で時間を無駄にした失敗

初めての中学受験となった上の子の時のお話。

大型書店においてある中学受験の本すべてを何日もかけて研究したり、実際にあれもこれも使用してこのHPで紹介してある問題集・参考書やら勉強すべき順番に辿り着いた訳だけど、当然ながら最初からそれだけの知見があった訳でもなく。。。

問題集選びでの一番の失敗は中学受験を意識し始めた4年生の時。多くの中学受験を意識した問題集は6年生における学習を対象にしており、4年生となると受験を意識した問題集は本当に限られており、必然的にそのような問題集はどれもレベルがとっても高いわけです。ところが勉強するのはまだ4年生の子供な訳で、『これくらいならできるだろ』と判断して買い与えたのですが、子供に苦痛を与えるだけで、全く身につかなかった (;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!。

全く身につかないといってもこちらは中学受験を目指している訳で、小学校のクラスでは当たり前のようにとってもできる子じゃなきゃいけないんだけど、学校の成績からして褒められたもんじゃないという事態までに発展 (´・ω・`)ショボーン。

そんな時小学校の保護者面談があって、学校の先生に成績が良くないから部活を制限させようと思うと言ったら、『どんな問題集を使っているのですか?子供にあっていない問題集では成果は出ません。授業でもプリントとして使うことがある問題集お使いになりますか?』と、こともあろうに学校の先生が問題集を貸してくれました エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?。

それと似ている問題集を本屋で探して見つけたのが4年生 算数の問題集で紹介している中級算数習熟プリント。この問題集、中学受験とは全く関係なく、小学校で教わる4年生の算数の授業の為の問題集です。でも当たり前のことなんだけど、学校で教わるレベルの基礎がないのに、いきなり中学受験を意識した問題集が解けるわけないんだよね。。。

小学校の先生に言われてこんな当たり前の事に気づくまで、半年以上子供には無駄な勉強をさせていました。半年無駄にしていなかったらもう一つ上のレベルの学校に受かっていたかな???

教訓:中学受験を目指していても学校で習う事の習得からスタートすること



4位: 国語が狂い本番でまさかの連戦連敗

塾辞めて自学学習に切り替えてから成績が上がり出し、本番直前でそれが加速しで上の子で中学受験勉強法をしっかり体得して臨んだ下の子のお話し。

成績低迷から抜け出せずサピックスを辞めさせ自宅学習に切り替えてからは着実に成績は伸びてました。ここで紹介してある問題集にそって基礎→発展と勉強を進めていけば自然となると思いますが、後半に近づくほど成績の伸びは著しくなります。ここまでは上の子も下の子も同じ。

違いは成績悪かったとはいえ4年生からサピックスに通っていた下の子の方が受験勉強のスタートが早く、その分成績向上の期間も長く、1月の頭には志望校を御三家に切り上げ、過去問では合格を連発するまでになりました(詳しくは『中学受験における偏差値の伸び方』を参照)。

試験前日には『やることはやった。初日で終わるでしょ。』と親子ともども余裕を噛ましていたら結果は不合格。御三家に落ちるどころか、滑り止めの一つとして考えていた午後受験まで落ちるというおまけつき。

まー、試験は水物だから、、、と適当にごまかしつつ臨んだ2日目の第二志望校も不合格。さらにはここでも滑り止め午後受験まで失敗。。。えっ、うちの子ってめっちゃ緊張する子だったのか???と顔が引きつる程の動揺が生じましたが、3日目のレベルを落としたところで合格をとれば精神的に立ち直るだろうと思い3日目に突入し、なんとここでも午前&午後と不合格の嵐。

漸くここに来て、これは気持ちの問題なんかじゃないでしょ?、と考えを切り替えたものの4日目の午前入試まで修正するような時間もなくそのまま試験会場へ出陣&討ち死に。

2月1日から午前午後と試験を受けまくり、ようやく4日目の午後に空き時間を確保。自宅にて5日目の受験校の過去問をやらせてみると算数、社会、理科と合格者の平均点を超えていたのですが、やはり国語がとんでもない点数に。。。

この失敗、よくあるんじゃないかと思います。実は親の私も大学受験で得意の国語で本番大失敗を経験済み。他の科目と違って国語だけは、日本人なら誰でもそれらしい答えが出てしまうので、本番で力みすぎたり、答え合わせもしないで問題を解きまくってしまうと、正解を導き出す『正しい解法』を忘れてしまうんでしょうね。。。

今までやってきた国語の『正しい解法』への修正だけを4日の午後に行い、よーやく最終日の5日目にして1月に志望校を御三家に切り替える前の志望校にぎりぎりで合格!!!

教訓:国語は水物。本番であり得ない不合格となったら、早めに国語を疑い修正すること。

この失敗、長期間安定して国語の成績が良かった子には起こりにくいんじゃないかと思います。うちの子みたいに急に成績が伸びたってことは、体に染み込むまでそのやり方を繰り返す時間がなかった訳で。そういう意味では実力不足なんでしょうが、本番前の過去問じゃあれ程できていたのにと思うとそりゃー無念です。。。