中学受験生の勉強時間と睡眠時間

二人の子供の中学受験に挑戦しましたが、初めての挑戦である上の子供の時は中学受験について何も知らないものだから本当に大変でした。塾に入れていれば塾がペースを作ってくれますが、うちの上の子のように家庭学習で中学受験に挑む場合は『どれだけ勉強するべきか?』の指標がありません。余裕がないほど勉強させていればこんな悩みもないでしょうが、部活も習い事もやっているとなると、土日ぐらいは部活休ませて勉強させて方が良いのでは?とか、いつまで部活を続けさせるべきか?など、色々悩みます。

一方、下の子はサピックスに入れたのですが全く余裕がなく、『一体どれだけ勉強しなきゃいけないの?』、『小学生にそこまで勉強させてどうするの?』と真逆の悩みを持ちました。

同級生も超難関校合格の子から全部不合格だった子まで、勉強の仕方は皆違うようですが、二人の子の受験勉強の経験を踏まえ、満足な結果が出せる勉強時間の目安を試算してみます。

時間

 

サピックス生の勉強時間と睡眠時間

サピックスに入れた下の子は結構頑張っていたのですが、偏差値は4年生から2年間低空飛行を続けました。上の子の同級生で難関校を受けた子の話や、会社にいる新入社員の話、などを参考にしながら、塾を止める決断をしました。サピックスの上位クラスにいる子達の生活は↓のような感じです。

  • 早稲田実業合格の女の子:毎日夜中まで勉強し、机に倒れこんで寝ているのを親が発見すること度々。
  • 麻布中学→東大の後輩:全ての時間を勉強に投入した経験から、『小学生ぐらいだと自分で判断がつかず親の言うことを聞くのでとことん勉強させるべし』とのこと。
  • 上の子のクラスメート:入学式に気づいたのは明らかに発育不全?という背の低い子供が多い(数年後の今では立派に大きくなっています)。それでも第一志望(早慶レベル)すべった子たちです。

合格に必要な勉強時間まとめると↓みたいな感じだと思います。

  • 偏差値60以上:そんなにやらなくても、一流の大学には入れるよ、というレベルの勉強量が必要。全てをささげる覚悟がいる。
  • 偏差値55~60:少し背伸びした勉強が必要。
  • 偏差値55以下:子供の能力の範囲内で対応。やった分だけの学校に入れる。

サピックスに通っている6年生となれば、学校から帰ってきて30分勉強。塾に行って16:30から21時まで4時間半勉強。帰ってきて1時間勉強。従い平日でも6時間が平均的な勉強時間でしょう。休日であれば、午前中5時間、午後7時間、合計12時間程度が偏差値50を目指す平均勉強時間でないかと思います。

これは難関大学を目指す高校3年生の勉強時間と同じレベルであり、エスカレーターで大学まで上がった人が人生で一番勉強したのは中学受験の時というのも大げさな話でないことが分かります。これだけ勉強してもまだ23時に寝て7時に起きる8時間睡眠ができる訳で、少なくともサピックスに通っている6年生の睡眠時間はもっと短いだろうと思います。現にうちの下の子がこのペースで勉強してましたが、全く歯がたたず(涙)。。。

じゃ、5年生ならどうか?といえば、塾のスピードについていく為には、平日の勉強時間はせいぜい一時間ほど勉強の時間が短くてよい程度。4年生ならさらに一時間短いイメージ。休日は6年生の半分くらいだと思います。

勉強しすぎ

 

塾に行かない場合の勉強時間と睡眠時間

塾に行かない場合は、子供のやれる範囲内となりますので、部活や習い事の時間を先取りし、余った時間でできる限り頑張ることとなります。とはいえ、うちの上の子もそうでしたが、6年生からは部活とか習い事はたまの気晴らし程度に控えるか、辞めた方が良い結果がでると思います。その場合の勉強時間は塾に行くケースと大体同じようなスケジューとなりますが、少なくとも通塾にかかる時間分ぐらいはゆとりができます ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ。

我が家の場合、『塾に行かない=勉強しない』ということではなかったので、6年生の頃はそこそこ勉強したと思います。このHPで紹介している問題集を使って、基礎を固めながら勉強していけばおのずと結果がついてくるはずですが、最後の一年は高校受験や大学受験と大差ない生活とはなります。4年生から3年間もそんな生活はしんどいですが、模試の結果に一喜一憂しながらの最後の1年間だけならなんとか頑張れるのではないでしょうか?

とは言っても、家庭学習100%の場合はマイペースで勉強できる訳で、いくら頑張ったといっても平日で8時間の睡眠時間は確保できます。上の子は一度も睡眠時間が8時間を切ったことはありません ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ。

 

勉強時間が少ない中学受験はどうなるか?

子供のクラスの三分の一程度は中学受験をしていましたが、塾には通っているものの最後まで部活を全力でやっていたり、普通に公園で遊んでいたりしてたのが半分以上。進学先を聞くとそのまま結果につながっており、どこにも受からなかったり、そもそも受験勉強をしなくても入れるような学校に進学している子が多数です Σ(゚д゚lll)ガーン。

私は普通に地元の中学から進学校といわれる高校に進学しましたが、中学の友達からより良い意味での刺激をたくさん受けました。上の子みてると、自分が高校時代に体験した良い経験を中学時代から経験できているのですごく満足。逆に考えると、たいして勉強しなくても合格できる学校にはたいして勉強していない子しかいない訳で、荒れてさえいなければ地元の中学校がに行った方が良いのではないかと思います。

でも、親が強制的にやらせても成果はでない訳でそこをどうするか?

 

家庭学習における中学受験の親の役割

どれだけ子供が頑張るかで結果が決まるとすると、親ができることは結構限られています。無理やりやらせてもうまくいかない訳で、じゃあ何ができるか?というと、子供の頑張りがそのまま結果につながるように、無駄を省いた効率的な勉強の仕方に導いてやることだと思います。分かり易い参考書や問題集を使って、基礎から一つづつ積み上げていくしかないかと。どこまで積みあがるかは子供の頑張り次第です。

中学受験でベストな結果が出なくても、子供の人生にとってはその後いくらでも修正がきく一つの出来事にすぎません。やれることだけやり、後はなんとかなるさ、ぐらいに思っていないと親子ともどもメンタルやられます。気楽にいきましょう ( ´∀`)bグッ!。