小学4年生 国語:お勧めの勉強法と問題集

小学4年生の国語の勉強法は、①漢字学習をどんどん進めること、②語彙を増やすこと、③読解の解法ルールを身に着けること、が重要です。

中学受験をする場合は4年生から本格的な受験勉強が始まります。使用する問題集も4年生から受験を意識したものに変わります。

以下が小学4年生のおすすめの国語の問題集です。下から順に進めて行くように並べてあります。

 

ウイニングステップ国語

中学受験向けレベルの問題集で、かつ学年別に学習内容が別れている国語の問題集は他にはありません。中学受験を意識した学習のペースをつかむのに最適です。

ページの立て付けが子供にとっつきやすく、テクニックを学ぶ事より良い文章に親しむこと、また読解問題に親しむことが中心。『説明文』と『物語と詩』の2冊に分かれています。

大手進学塾の日能研から出版されている問題集であり、『過去の入試問題を徹底的に分析し、構築したデータベースをもとに』作り上げた問題集とのこと。サピ、四谷大塚、早稲アカと進学塾ほかにもありますが、日能研だけが市販教材を出しています。塾の落とさぬよう、内容は厳選してあるものと感じました。

もっと問題集で勉強したいという人は受験対策問題集 国語で紹介している問題集をリストの下から順番にやると良いです。

  • 対象: 全ての4年生
  • 目的: 読解解法テクニックの実践
  • 難易度:普通

 

啓明舎が紡ぐ小学国語読解の基礎―3年~5年向け

解答する上の注意点が詳しく解説されている、国語の受験勉強の最初の一冊です。3シリーズになっている初級編ですが、6年生にも充分通用する内容です。

中学受験読解問題のレベルアップに役立った問題集をどれか一冊挙げろといわれれば、この問題集がその一冊となります。

『理由を聞かれているので、回答は「~だから」で終えること』など、ありとあらゆる解答のルールを明確に叩き込んでくれます。こういったルールをしっかり学んでおかないと、いくら読解問題を解いたところで国語の成績は上がりません。

有名シリーズでないので大型書店かネット以外では買えません。この問題集にたどり着いた人は相当問題集探しに時間をかけた人だけでしょう。

  • 対象: 全ての4年生、5年生
  • 目的: 読解問題解法ルールの習得
  • 難易度:易しい

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中学受験必須難語2000

文章問題をこなすうちに徐々に難しい言葉を覚えていくかと思っていたのですが、次から次に知らない単語が出てきて辞書引く時間が結構時間を浪費していることを発見 ヾ(・∀・;)オイオイ。その対策として言葉を集中して学習する本を探したところこの本に行きつきました。結構定番の様です。

うちの子の場合、一冊学習した後に偏差値が5上がりました。知っている単語の数が増えると、明らかに成績がアップします。逆に言えば、文章問題や解き方のテクニックを勉強しているのに、読解の成績が上がらない場合は語彙力の欠如を疑った方が良いです。

なるべく早いタイミングでこの本の学習を終わらせ、読解問題の勉強の効率を上げておきましょう。

  • 対象: 中学受験の4~6年生
  • 目的: 語彙力の強化
  • 難易度:基本だが量が多い

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勉強時間の余裕がない場合、または偏差値55程度を第一志望校とする場合はこの軽いバージョンの中学受験必須難語600の方をおすすめします。600語でも一日10個ずつ学習するペースで2か月かかります。2000語となると7か月かかりますが、4年生から始められるのであれば時間は十分あります。

 

陰山メソッド徹底反復「音読プリント」

百ます計算で有名な陰山先生が提唱している音読反復練習の本です。取り上げられている文章はどれも小学生に読ませたい秀逸の文書ばかりです。小学一年生の下の子も一緒になって音読し、宮沢賢治の『雨にも負けず』を諳んじてましたので、もっと早い時期からでも充分に始められる教材だと思います。我が家ではもっぱらお風呂で湯船につかりながら子供と楽しく朗読会してました。

本屋で内容に惚れ込み購入しましたが、アマゾンの小学生国語の問題集 売れ行き第一位でした。もう長い事ずっと一位なので相当評価されている本ということかと思います。

  • 対象: 全ての3年生、4年生
  • 目的: 日本語の表現力を高める
  • 難易度:普通

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学習漫画を使った『ことわざ』、『慣用句』、『四文字熟語』の学習

ことわざ、慣用句、四文字熟語などは、その意味をひたすら『暗記』するのではなく、それが利用されるシーンまで含めて理解し、その使い方を『定着』させるのが王道の学習方法です。

普通は日々の生活の中で時間をかけて身につけていくものですが、それを短期的に学習しなければいけない小学生にとって、最良の学習方法は無味乾燥な暗記でなく、日常生活で体験するであろうシーンをストーリの中で自然とおぼえていくことです。学習漫画の効用は非常に大きく、実際に子供に使用させて大変威力を発揮した学習教材の1つです。

4年生が読むべきお勧めの学習漫画の筆頭はちびまる子ちゃんの満点ゲットシリーズ。漫画だからといって侮ることなかれ。得られる知識は中学受験レベルです。

詳しくは国語の学習漫画の記事を参考にしてください。



効率的な漢字学習

漢字は国語の基礎です。新たな漢字を覚えるのに一番効率的が良かった漢字問題集&練習帳は『小学 基本トレーニング 漢字』でした。

4年生からどんどん先取り学習を進め、5年生の終わりまでに6年生迄の漢字学習を全て終え、6年生から受験対策専用の別の漢字問題集を使用した学習をスタートできればベストです。

詳しくは漢字の勉強法のページを参考にしてください。

 

マジック・ツリーハウス

徐々に勉強で忙しくなる5年生が始まる前までに、とにかく多くの本に親しむことを通じて国語の基礎力を高めておく事が大事です。

受験勉強が始まると、どのような本に親しませるべきか?などと悠長なことはもはや言っておられず、どう解答をみつけるか?というテクニックの習得で成績を上げていくことをまず目指します。しかし、本をいっぱい読んでいなかった子は、テクニックを一通り学習し切った後成績が伸び悩みます (´・ω・`)ショボーン。

このマジック・ツリーハウスは子供の兄弟が本の中に入り込んで冒険するというお話です。一冊ごとに世界各国の文化や風習などが感じられる内容であり、是非子どもに読ませたい小説です。アメリカでは教科書に採用される事もあるいうくらいですし、Amazonのユーザーレビューも結構高いので万人向けの本だろうと思います。

我が家の場合、上の子のうけは良かったのですが、下の子は一巻の恐竜に追いかけられている表紙で『マジックツリーハウス=怖い本』という先入観ができてしまって、読みたがりませんでした (´・ω・`)ショボーン。別段なんら怖い系の本じゃないんですが、極端な怖がりの子の場合は一巻は飛ばしても良いかと思います。二巻の出だしに一巻で本の中を冒険した経緯が書いてありますので、二巻から読み始めても問題ありません。二巻は古代エジプトが舞台です。

  • 対象: 3年生、4年生、5年生
  • 目的: 読書好きにさせる
  • 難易度:普通

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小学4年生の国語の勉強法 まとめ

小学4年生における国語の勉強スタイルには2つ考え方があると思います。一つは国語力の基礎を高めること。これは時間がかかり、テストの成績にもなかなか反映されません。もう一つは、テストの成績を上げるための勉強。進学塾で常に偏差値で評価される子供にとっては重要な観点となります。

塾に行かずに家庭学習で中学受験の勉強を進める場合、4年生の段階では『国語力の基礎を高める』勉強で良いでしょう。『成績を上げる』為の勉強は、模試を受けることになる5年生からで間に合いますし、逆にその頃になれば成績に直結しない『真の国語力をつける』ような勉強に時間を割けないからです。

『国語の基礎力をつける』ためには良書に多く触れさること。また、四字熟語などを漫画で無理なく親しませるのもよいでしょう。

『テストの成績を上げる』為には小学5年生の国語で紹介している問題集を使用してください。そちらで取り上げている『啓明舎が紡ぐ小学国語読解の基礎』は、答えの正しい導き方が詳しく解説された大変優れた問題集です。これ一冊やるだけで国語の偏差値はすぐあがるはずと思います。