大手進学塾の市販テキスト

四谷大塚、サピックス、日能研は『はなまるリトル』、『ウイニングステップ』、『ドラえもんの学習』、『きらめき算数脳』、『タイムトラベル日本歴史カード』という問題集を市販しています。これらは塾で使用する訳でなく、塾に行く前の勉強用だったり、塾に行っていな子供の利用が想定されています。

どれも塾のイメージを背負って出版している訳ですから内容はしっかりしており利用する価値はありますが、どれも難易度は比較的高く、より基礎的な問題集で実力を付けた後のプラスα的な使い方がおすすめです。どの問題集と組み合わせて使うかは各学年別のページを参考にしてください。

 

サピックス

きらめき算数脳シリーズ

算数というよりは、パズルに近い内容です。そういった意味で『きらめき算数脳』とはまさに内容どおりのタイトル。ああでもない、こうでもないと頭を使って答えを導き出す訓練ができる教材になっています。

  • 対象: 全ての2年生、3年生
  • 目的: 地頭のレベルアップを図る
  • 難易度:難しい

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タイムトラベル日本歴史カード

カードゲームのような感覚で歴史の暗記をこなすことを狙った教材。

歴史の勉強は6年生からですが、中学受験を狙う子供が歴史を6年生からしているようでは手遅れになります。塾では5年生からはじめるようですので、5年生の時間のあるときにこなしておきたい教材。

カードに記載していある歴史クイズは学校の授業レベルでなく、あくまでも中学受験レベル。

  • 対象: 中学受験をする4年生,5年生
  • 目的: ゲーム感覚での暗記学習
  • 難易度:普通

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日能研

ウイニングステップシリーズ

中学受験向け問題集として、学年別に学習内容が別れている国語の問題集が他になく、学習ペースをつかむのに最適な問題集。『過去の入試問題を徹底的に分析し、構築したデータベースをもとに』作り上げた問題集とのこと。

サピ、四谷大塚、早稲アカと進学塾ほかにもありますが、日能研だけが市販教材を出しています。塾の名前がついて回るだけに、内容は厳選してあると感じました。

同じ日能研から『基本問題』という問題集も出版されています。タイトルに『基本』とありますが、決して学校の予習復習のレベルでなく、あくまで受験向けの内容。絵や図などを多様しており、子供にとってとっつきやすいのはウイニングステップの方になります。問題が同じ訳ではないので、ウィニングステップをやって時間があまるようであればこちらの問題集も併用してもよいでしょう。

  • 対象: 全ての4年生,5年生,6年生
  • 目的: 応用力強化への段階的学習
  • 難易度:普通

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ドラえもんの学習シリーズ

キャラクターはドラえもんと幼稚ですが、表紙に『中学入試に役立つ!』と書いてあるとおり、中学受験向けの教材です。

見かけ上は漫画ですが、内容は参考書。文章による説明が非常に多く、このシリーズは恐らく4年生以下では理解できないでしょう。そもそも漫画として読んでしまうと挫折してしまう程のレベルであり、勉強の教材として机に座って教科書の様に読む内容です。内容の高さゆえ、5年生の後半から入試直前までが使用期間。

このページにリストした漫画の中では一番高レベルの内容ですが、キャラクターゆえに誤解している人も多いのではと思います。アマゾンのユーザーレビューもかなり高く、中学受験生が結構愛用しているのがわかります。

  • 対象: 中学受験をする5年生,6年生
  • 目的: 漫画を使った中学受験勉強
  • 難易度:難しい

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四谷大塚

はなまるリトルシリーズ

四谷大塚出版の低学年問題集シリーズ。このシリーズは1~3年生までしか出ておらず、恐らく塾に行く前の学習用として四谷大塚が作成したものと思われる。

大手進学塾から出ている他の問題集がそれぞれ個性的なのにたいして、ごくごく普通の問題集です。レベル的には基本のお勉強をしっかり定着させて、少しその発展まで広げるイメージ。
値段は本屋にならぶ一般の問題集と比べてやや高め。

  • 対象: 全ての1年生,2年生,3年生
  • 目的: 基礎を少し超えた学習
  • 難易度:普通

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四谷大塚からはこの他に『予習シリーズ』が利用可能であり、自学自習する際のバイブル的な記述をインターネットで良く見かけましたが、『本屋での取り扱いがなく、事前に中身が確認できない』こと、『価格が一般の教材に比べてかなり割高』な事、『一般の市販教材への満足度が十分高い』ことから、利用しないこととしました。

 

 

塾(サピックス)が使うテキスト

サピックスでは以下のようなプリントが配られ、テキスト&問題集として使用します。

塾のテキスト

次から次にこなして頭に叩き込む方式なので、復習をする作りにはなっていません。また、塾の授業ありきなため、答えに辿り着くための解説は殆どありません。

クオリティーは市販されている問題集や参考書の方が圧倒的に上ですが、手を変え品を変えた問題集で反復練習を徹底させることで子供の実力を引き上げるという組み立てになっています。その量たるや尋常じゃなく、塾からこれ全部やれる子供いるの?というレベルであり、親や家庭教師がやるべき問題の取捨選択をしてあげないといけません。これがないと子供は塾の宿題をこなさない(=こなせない)ことを普通に思ってしまい、必要最小限の勉強もやらないという結果になってしまいます(我が家の体験談(涙))。