塾と家庭学習の違い

上の子が中学受験を終えたばかりで、今度は下の子が中学受験をしたいと言い出してしまった。。。しかも、一番良い学校に行きたいと、どこで知ったのか女子学院を熱烈志望。

上の子での中学受験体験から言えることは、家庭学習での中学受験の限界は四谷大塚偏差値でせいぜい60迄。わざわざしなくても良い中学受験をする子供だけで偏差値が計算するものだから、中学受験の偏差値60というのは、大学受験の偏差値より厳し目に出ているというのが体感レベル。私立中学受験のトップ校は東大より難しいのではと思います。例えば同じ早慶であれば、大学受験で挑戦した方が余程簡単。

『小学生の子供が中学受験でトップ校を目指すには、特殊な環境に子供をおかないと無理なはず』、と泣く泣く塾の見学をスタートしたのが、3年生の2月。4月から受験勉強スタートかとおもいきや、塾のスタートは2月かららしく、ちょっと出遅れました。

その後、、、、以下のような紆余曲折を経て退塾し、家庭学習で受験勉強中 (;゚Д゚)エエー。

 

中学受験の塾選び

中学受験の塾選びで最も優先させたかったのは、家からの距離。東京23区でも大手の進学塾は大きめの駅の近所にしかないんだよね~。以下、塾選びで考えたこと。

四谷大塚

上の子の模試でお世話になり、子供が模試している時に行われる親向け受験対策のお話が良かったこともあり、一番とっつきやすかったけど、合格実績が良くない。。。いくら良いこと言ってても、結果がでてないことにはね~と、四谷大塚は見送り。。。

早稲田アカデミー

家から徒歩で通える唯一の塾ということで、問題なければここにしたかった。ところが知名度で劣るためか、四谷大塚に比べると、生徒数が少なく競争心が煽られる環境にはまず見えない。気が強く負けず嫌いのうちの子にはあわないと判断して見送ったのだけど、塾見学をした後の塾からの勧誘の電話がしつこいのなんのって。。。子供の教育の場じゃなくて、金儲けの会社なんだよね。ドン引き。

SAPIX

勢いがあり生徒の集客に困ってないのでしょう。クラス見学をさせてもえなかった唯一の塾。だけど、親向けの説明会では、実績を全面に押し出しながら、子供に考えさせる授業をすることを強調してきて好印象。何よりトップ校一人勝ちの実績は捨てがたく、SAPIXに決定。
で、その後どうかというと 。。。

全く、期待値以下 (;´Д`)ハァ…。

 

中学受験の塾の授業

SAPIXでは毎月学力テストが行われ、クラス分けされるのだけど、10ぐらいあるクラスのすごく下の方を毎回行ったり来たり。おっとりした上の子とは違い、なんでもテキパキこなす下の子がこの成績とは。。。素材が悪い訳ないのに(←親ばか)、高い月謝払ってこれとは、教え方が悪いだろ! (゚Д゚)ゴルァ!! と不信感が募る。

唯一の慰めは、上のクラスにいるエリートな子供たちの顔。どう見ても勉強しかしていないちょっと変わった風貌の子供の多いこと。。。これじゃ上のクラスに入れんし、そんなところこっちから願い下げだ!と自分に言ってきかすものの、じゃ、何しに塾にいれてるの?ってことになるわけで。

で、結局、家で勉強を見るはめに。

 

塾通いで成果が出ない時の家庭学習

まず、テストにおける解答から今の理解力を探ります。偏差値40程度だけあって、バツの多いこと。。。明らかに、塾で教えられた知識の習得ができていないことがわかる。

じゃ、塾で何やらせれば良いの?と塾のテキストをチェック。
大判のプリントをまとめたようなテキストを毎回渡されるのだけど、このサイトで紹介している市販の問題集と比べると明らかにクオリティーが低い。そもそも、繰り返し学習をする前提でテキストが作られていない。まっ、いくつもある他社の問題集としのぎを削っている中でのベストな問題集と、別に問題集の制作が本業でもない塾が作ったテキストを比較してもしょうがない。。。

とはいえ、成績の良い子とうちの子の差は何なの???。行き着いた答えが以下の2つ。

  • 塾通いだからと言って、塾に任せっきりではなく、子供がしっかり学習しているかの監督は必要。
  • 塾のテキストだけではダメ。子供に足りていないところを、個別に補ってあげることが必要。

毎回けっこうな宿題が出されるので、それをこなしていくだけでも精一杯で、勉強やってるけど成果がでないという子供が多いんじゃないかと思う。中学受験の進学塾というのは、上の子の中学受験の時に読んだ偏差値30からの中学受験で、たこ太のお母さんが書いていたとおりだとつまらないことを実感。

あれもこれも市販の問題集を併用する程の時間はないので、今のうちの子に必要なのは、国語の問題の解き方を丁寧に解説している小学国語 読解の基礎と、算数の基礎力を上げる計算名人免許皆伝、そして社会の暗記を助ける都道府県地理カードだけに絞込やらせることに。結果はこれからのお楽しみ。。。

SAPIXにはプリバードという、塾の授業を補う家庭教師の派遣業もやっているらしい。高い塾代を払って、さらに家庭教師だ?は~?って感じ。一体、塾は何を教えているんだ???なぜ、国語の問題の解き方のような基礎の基礎から丁寧に教えない?

トップ校を狙える偏差値に届きそうもなければ、5年生以降は塾をやめさせるつもり(←親の優柔不断と子供も頑張りたいといったので実際に辞めたのは5年の終わり)。4年生の今の段階だけから判断するに、塾が家庭学習より良いとは思えない。結局、学歴が高くて金もっている教育熱心の親が、実績のある塾に子供を大挙して送り込むので、必然的に良い学校に受かる子供が一杯出てくるのでは?と思う 。

上の子が中学受験したときは、うちの子以外の受験組は全員塾通いだったけど、どこにも受からなかった子が多かったんだよね。。。このまま塾にまかせっきりじゃ、下の子がそうなってしまうと思う。落ちたっていいじゃんっていう本を書いた先生みたいな人がやっている塾なら安心して預けられるのだけど、ま、そんな先生そういないよね~。

2人目が塾通いして分かった事は、やっぱり親と同等の情熱とマメさで自分の子供をしっかりと導いてくれる先生などほとんどいないということ。技術的なことであれば中学受験に関する市販の書籍が山ほど利用可能な訳で、もっと子供らしい小学生生活を送りながら、家庭学習で中学受験を目指す家庭が増えてくれば良いのにな~。

 

我が家の結論:子供の理解に合わせて効率よく学習するなら家庭学習で中学受験した方が良い。子供のペース関係なく、とにかく先取り学習を早く終わらせたいなら進学塾に入れる価値あり。進学塾に入れからといって親が面倒を見ないと落ちこぼれ、ペースの速い塾では二度と復活できない。