小学生からこんなに勉強させるの? 中学受験のメリットとデメリット

東京都内に住んでいると、クラスの半分の子が中学受験してたりします。なんでそんな学校にわざわざ進学させるの?という子供の友達の例も多く見ましたし、またその親からもっと勉強させていい学校に入れていれば良かったと後悔している話も聞きました。

逆の例だと、そこまで勉強させて何を目指しているの?という超ガリ勉のご家庭もありますし、まがりなりにも進学校とされる中学に合格するには大学受験並みの勉強時間が必要です (((( ;゚д゚))))アワワワワ。

人それぞれ中学受験をする目的はいろいろあるんだな~と感じますが、我が家では以下の様に整理し、部活やら習い事やら子供らしい友達との遊びやらをそれなりに犠牲にしながら、2人の子供とも中学受験に挑戦しました。

 

中学受験のメリット

レベルの高い友達から刺激を受けながら成長できる

これが一番の理由です。特に流されやすい子供の場合、いい方に流されてくれます(笑)。どういう子供たちの集団かは、文化祭やオープンスクールに参加すると感じることができるのでお勧めです。上の子の学校はキリッとした顔だちの子供がハキハキと「こんにちは」と挨拶してくれたので、第一印象がもの凄く良かったですし、入学してみると、その直感あってました。友達が優秀な為、(成績はふるいませんが)地元の中学校ではまずしないだろうと思われる量の勉強をしていますし、部活も頑張っています。

気をつけなければいけないのは、これが裏目にでないかどうか。地元の中学だと悪い子もいるでしょうが、良い子もいるわけですが、良くも悪くも均一な子供たちが集まるのが中学受験を経て入学する学校です。親も子供もたいして望まない学校に入るくらいなら、地元の中学校の方が良いんでないかと思う最大の理由がココにあります。

 

親の言うこと聞くうちに勉強のやり方を教え込める

勉強は基礎から始め、間違えた問題は正しく溶けるまで次の日に復習し、正しく解けたら一週間後にもう一度やり、また正しく解けたら一か月後に解きなおす。何度もやらないと身につかない事を身をもって体験することで、大学受験まで通用する勉強スタイルを確立させます。

間違えた問題をどうやって問題集に印をつけるかとか、分からないところがあったら参考書を辞書替わりに使って自分で学ぶ習慣とか、鉛筆の正しい持ち方とか、勉強するときの正しいし姿勢とか。

親がしっかりと目をかけてあげられる中学受験を通じて勉強のしつけができる意義は大きいと思います。

子供が勉強する様子

 

中高一貫故、勉強の進度が早く大学受験に有利

中三で高1の範囲の勉強をし、高2迄で高校のカリキュラムの全てが終わり、高3は入試対策となるのが一般的かと思います。現役合格を目指すなら、中高一貫が絶対有利。でも一浪ぐらい普通だからこれは別に必須でもないかな。

大学

 

中学受験のデリット

子供の性格に悪影響が及ぶ

いくら勉強しても偏差値が低迷しつづけると『自分はできない』と劣等感を持つようになります。上の子がサピックスでそうなりかけました。サピックスで良い成績をとる生徒は勉強だけに打ち込んでいる子たちなので、こんな子達を相手に偏差値で評価されるとか、全くナンセンスです。これがサピックスをやめさせて、家庭学習に切り替えた理由。中学受験に必要な勉強時間は?で書きましたが、難関校を目指す子供たちの勉強時間は難関大学を目指す高校生の勉強時間と同じです。親が読むべき本で紹介してある↓の本、上の子の受験の時に読んでこんなイカレた世界があるのかと思ったけど、ほんとこんな世界。

-他の使用者の評価-

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部活とか習い事とか家族旅行とかができなくなる

塾に行かずに効率的に家庭学習で中学受験に立ち向かったとしても、最後の一年は勉強以外の事ができなくなります (; ・`ω・´)ナン…ダト!?。 公立の中高一貫校ならこの辺を犠牲にしなくても合格できると思うけど。我が家の都立中高一貫校受験は2~3日かけて過去問といて作文対策教えてただけで、合格してきました。問題が私立校とは全く違うので、私立向けの勉強が役に立ったとも思えないし、むしろ部活や習い事で頑張った経験を作文にできる子とかが受かりやすい気がします。

 

お金が結構かかる

これは塾に通った場合限定。中学受験にかかる費用で詳しく書いたけど、3年間で200万円程度かかります。 Σ(゚Д゚;)アラマッ

 

 

ありがちな中学受験の勘違い

東京以外じゃ公立中学から公立高校に上がって大学受験というのが普通のパターンです。

その目線で東京における中学受験に飛び込むと『親が勘違いしてるのでは?』と思うことが結構ありました。例えば、

  • 中高一貫の方が大学受験に有利 (進学校限定のお話し)
  • 一流大学に入れば良い企業に入れる (一流大学のガリ勉より二流大学の体育会系方が好まれる)
  • 塾に入れば成績が上がる (人任せじゃ結果がでないことを身をもって体験済み (;´Д`)ハァ…)

結局、勉強はできるに越したことはないけど、勉強だけじゃどうしようもない、というのが一流大学を出た大半の学生が感じていることでしょう。

勉強を優先しすぎるあまりに、勉強以外の成長が著しく阻害されてしまうような中学受験ではやらない方がいいはずで、中学受験の是非は微妙なバランスの上に成り立っているのではないかと思います。

中学受験を初めてならば、自分の子を中学受験の被害者にしない為に以下の本を読んでおくと良いでしょう。

-「難関合格請負人」の本-

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塾講師としての親との葛藤、進学校に合格したものの燃え尽きた子供の話の他、無理のない学習方法が紹介されています。
著者は高校中退→赤軍→全国指名手配→時効後塾講師という苦労人だけに、内容がものすごく深いです。絶版となってますが、アマゾンで古本を入手できます。

 

-塾を否定する本-

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家庭学習で中学受験に自信が持てなくなった時、自分のやり方に確信を取り戻した本。大学受験を目指す高校生向けですが、ベストな勉強法は「市販の優れた問題集を自分のレベルに合わせて一冊ずつマスターし積み上げていくこと」としています。このやり方が正しいことはわが子の中学受験で証明済み。

 

他にも受験生の親が読んでおくべき本を中学受験における親の役割のページに纏めました。参考にしてください。